カードローンの返済方法とは？仕組みや返済金額の計算方法についても解説

この記事では、カードローンの返済方法や、利息を抑えてお得に利用するためのコツについて解説します。

借入方法だけではなく、返済方法についても事前に調べておくことで、「毎月いくら返済するのか？」「どれくらいの期間で返済するのか？」といった計画も立てやすくなります。

返済方法の充実したカードローンを比較検討中の方は、ぜひこの記事をお役立てください。

カードローンの返済方法

カードローン会社によってカードローンの返済方法はさまざまですが、主な方法としては「ATM」「インターネットバンキング」「口座引き落とし」の3つがあります。

ここでは、それぞれの返済方法の詳細について解説します。

ATMでの返済

ATMでの返済は、消費者金融や銀行、提携のコンビニなどのATMで返済をする方法です。どのカードローン会社も自社ATMは利用できますが、利用できる提携ATMの種類は異なります。
多くのカードローン会社はコンビニATMでの返済に対応しているため、外出中でも提携しているコンビニさえあれば、いつでも好きなタイミングで返済できます。硬貨の扱いがあるATMでは1円単位、硬貨の扱いがないATMでは1,000円単位での返済が一般的です。
また、利用するATMによっては手数料がかかることがあります。

インターネットバンキング

金融機関が提供しているインターネットバンキングの機能を利用して返済する方法です。システムメンテナンスなどを除き基本的には24時間どこにいても返済が可能というメリットがあります。 ただし、インターネットバンキングの利用には金融機関での事前登録が必要です。また、返済する際は振込手数料が発生する場合があります。

口座引き落とし

登録した口座から、毎月の返済金額が引き落とされる方法です。毎月一定のタイミングで自動的に引き落とされるため、口座の残高不足にさえ気を付けておけば返済遅れの心配はありません。
残高不足の場合には引き落としができず、返済されないため、返済日の前日までに確実に返済額以上の金額を入金するようにしましょう。

アコムのカードローンの返済方法

ローン会社によって返済方法は様々であるため、ここではアコムを例に、返済方法を解説します。

アコムのカードローンの返済方法は5種類あります。

自身のスマートフォンからインターネットで返済することもできれば、口座振替で毎月決まった日に自動引き落としで返済することもできます。

手数料無料の返済方法でお得に利用

カードローンをお得に利用するためには、返済時の手数料にも注目しましょう。

1回の返済手数料は数百円であっても、毎月返済の都度手数料がかかると、何千円、何万円となる場合もあります。

アコムのカードローンでは、インターネット返済・アコムATM返済・口座振替(自動引き落とし)であれば、手数料はかかりません。

カードローンの返済の仕組み

カードローンの返済方法としては、主に「約定返済」「任意返済」という2つがあります。
ここでは約定返済と任意返済の特徴や、2つの返済方法の違いなどを解説します。

約定返済

約定返済とは、毎月決まった金額を返済する方法です。約定返済日についてはカードローン会社によって固定されているか、複数の選択肢から選べる場合もあります。
カードローン会社ごとに設定されている約定返済の「返済方式」には、以下のものがあります。

関連リンク：約定返済、約定返済額とは？借入残高を早く減らす方法も紹介

残高スライド方式

利用残高に応じて毎月の返済額が変動する返済方式です。利用残高が少ないほど毎月の返済額が減少し、利用残高が多いほど毎月の返済額も多くなります。
利用残高が少なくなればなるほど毎月の返済額が減少するため完済に近づくほど返済負担を抑えられます。

元利均等返済方式

利用残高に関係なく、毎月の返済額が元金と利息を合わせて一定の方法です。毎月の返済額が完済までほぼ一定であり、返済計画を立てやすいメリットがあります。
ただし、返済を開始してからしばらくは返済額に占める利息の割合が大きく、元金均等返済よりも返済期間が長引きやすい点に注意が必要です。

元金均等返済方式

毎月返済する元金が一定で、そこに利息を上乗せして返済する方法です。返済する元金が毎月一定であり、元利均等返済と比較して返済残高を効率よく減らせるメリットがあります。一方、利用残高に応じて返済金額が変動し、返済当初は返済負担が大きくなるデメリットもあります。

関連リンク：100万円を借りたら総返済額や利息（金利）はいくら？

任意返済

任意返済は、毎月の約定返済とは別に、利用者の任意のタイミングで行う追加返済のことです。カードローン会社によっては「臨時返済」「随時返済」と呼ばれることもあります。
任意返済をすることで利用残高が少なくなり、返済期間を短縮して返済総額や支払利息の総額を抑えることが可能です。
任意返済には返済残高の一部を追加で返済する「繰上返済」と、残った全額をまとめて返済する「一括返済」があります。

関連リンク：キャッシングで借りてすぐ返すことは可能？早めに返済するメリットも紹介

約定返済額の決まり方

毎月返済しなければならない最低限の金額のことを「約定返済額」といいます。

一般的に、カードローンの約定返済額は借入残高によって決まります。

アコムでは、「最後に借入したときの借入残高(借入金額)×一定の割合」で約定返済額を計算しています。

「一定の割合」とは、以下のように契約時の契約極度額によって決まります。

例えば、アコムで契約極度額50万円の方が10万円の借入をした場合、「10万円×3.0％」で3,000円が約定返済額となります。

毎回3,000円ずつ返済するようなイメージを持つと、理解しやすいでしょう。

カードローンの返済時の利息を抑えるためのポイント

一般的に、カードローンの利息は「借入残高×借入利率÷365日×利用日数＝利息」の式で計算します。

つまり、以下の2つのポイントを押さえておけば、利息を少なくすることができます。

返済金額が多くなれば、借入残高が早く減るため利息が少なくなります。また、返済期間が短くなれば、利用日数が短くなるため利息が少なくなります。

利息計算に役立つ返済シミュレーション

カードローンの利息を計算したい場合は、ローン会社が提供するシミュレーションの利用がおすすめです。

例えば、アコムのご返済シミュレーションでは、「毎回、いくら返済すればいいのか？」「どのくらいの期間、返済すればいいのか？」の目安を簡単に計算することができます。

無理のない返済計画のために、お金を借りる前にはシミュレーションをしておきましょう。

カードローンの返済を無利息で行うには

消費者金融では、「○日間利息なし」という無利息サービスが設けられている場合があります。
アコムではカードローンの契約がはじめての方に対し、「30日間金利0円サービス」を実施しています。契約日の翌日から30日間は利息がかかりません。
例えば、契約の翌日に3万円を借入し、30日間で2万円、1万円と2回に分けて返済しても利息は0円です。

カードローンを返済できないとどうなる？

しっかりと計画をたてていても、急な出費などで返済ができなくなる場合も考えられます。

ここでは、カードローンを返済できないときに何が起こるかを解説します。

カードローンを返済できないときは、まずはローン会社に相談してみましょう。

遅延損害金の発生

返済が遅れてしまうと「遅延損害金」の支払いが基本的には発生します。

信用情報に記録が残る

カードローンの返済が遅れてしまうと、信用情報に滞納の記録が残ってしまう場合があります。

信用情報に滞納の記録が残ると、新たにクレジットカードを作るとき、ローンを契約するときに不利になることがあります。

まとめ

カードローンの返済方法はローン会社によって様々ですが、主に「ATM」「インターネットバンキング」「口座引き落とし」の3つの方法で返済できます。返済の仕組みについて、約定返済は「残高スライド方式」「元利均等返済」「元金均等返済」、任意返済にも「繰上返済」「一括返済」があります。カードローンごとに返済方法や返済方式が異なるため、自分に合うカードローンを探してみると良いでしょう。

アコムの場合「インターネット」「アコムのATM」「提携ATM」、「振込」、「口座振替(自動引き落とし)」の5つの方法から選ぶことができます。 利息を抑えるためには「毎回の返済金額を増やす」「返済期間を短くする」というポイントを押さえておきましょう。 利息を抑えてカードローンを利用したい方は、アコムの「30日間金利0円サービス」を上手く活用してください。

監修者：高柳　政道
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DCプランナー2級
金融コラムニストとして資産運用・生命保険・相続・ローン商品・クレジットカードなど多岐にわたる執筆業務と監修業務に携わり、関わった記事案件は500を超える。
企業に属さないFPとしても活動し、客観的な立場から投資・保険商品の選び方を中心に情報発信を行う。