社長あいさつ
ごあいさつ
株主の皆さまへ
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当連結会計年度におきましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行等を背景に社会経済活動の正常化が進む中、国内事業においてお客さまの資金ニーズを的確に捉える施策を推進した結果、新規契約や既存の追加利用が好調に推移しました。また、海外金融事業における円安の為替影響が加わり、営業債権残高は連結全体で前期比7.5%増加の2兆5,310億円となりました。
ローン・クレジットカード事業においては、資金需要が活況の中、新規集客に向け、獲得単価を抑制しながら効率的に広告を出稿しました。また、既存のお客さまから積極的に収入証明書を取得し、与信の見直しをおこないました。信用保証事業においては、提携先との深度あるコミュニケーションに努めるとともに、新規提携先の開拓に努め、2024年2月に連結子会社であるエム・ユー信用保証株式会社が、株式会社みんなの銀行と業務提携を開始しました。海外金融事業においては、業容の大部分を占めるタイ王国のEASY BUY Public Company Limitedを中心に、新規集客強化、債権品質維持に取り組みました。また、マレーシアに設立した子会社のACOM(M)SDN.BHDが2023年9月に事業を開始しました。
業績につきましては、連結営業収益が前期比7.6%増収の2,947億円、営業利益は、1.1%減益の863億円となりました。一方で、法人税等が増加したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比3.3%減益の530億円となりました。
配当につきましては、「高い収益力と適正な自己資本のもと、株主還元の拡充を図る」ことを基本的な考え方としています。段階利益においては減益となったものの、自己資本比率は25%に向けて積み上がっております。また、残高伸長、新規獲得ともに好調なことを勘案し、期末配当は当初予想どおりの6円とし、年間合計で12円としております。
中期経営計画の最終年度となる2025年3月期については、アコムグループ合計の営業債権残高が2.69兆円、営業収益は3,135億円、営業利益は871億円を目指します。配当につきましては、中間7円、期末7円、年間合計で14円を見込んでおります。
今後も、株主の皆さまのご期待に添えるよう、MUFGグループとの緊密な連携を図りつつ、持続的成長による企業価値の最大化と、広く社会に貢献する企業グループを目指してまいる所存です。
株主の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。